XXIst IUPAC Symposium on Photochemistryでの演奏
２００６年４月２-７日に京都で開催された標記会議のバンケットで演奏を行 いました。
国際会議のバンケットで民族色豊かなもてなしも楽しめますが、参加者が嫌みのない範囲で隠れた”才能”をご披露することも、また楽しからずや、という発想で、組織委員長の入江先生に提案しましたところ、大いに賛同
して頂き、是非やって欲しいと、改めて依頼されました。そこで以下のメンバ
ーでフルート四重奏をすることにしました。
しかし、我々日本人だけが演奏す るより、この分野では誰もが知っている外国人にも参加して頂く方が、より多
くの参加者に楽しんで頂けるのではと思いました。旧知のRoth先生が、声楽家として活躍しておられることを伺っていましたので、声をかけたところ、快諾して頂きました。そういう経過を得て、このイベントが実現しました。
バンケットは４月６日１９時からリーガロイヤルホテル京都の大宴会場で３５０名以上参加され、着席ディナー行われました。先ず、皆さんが着席するまでのひとときの２０分余りに、モーツアルトのフルート四重奏を演奏しました。
W.A.Mozart：Flute Quartet in D-dur K 285 & C-dur K 285b
フルート：西尾悟（立命館大学）
バイオリン：山崎鉄夫（京都大学エネルギー理工学研究所）
ビオラ：松本吉泰（分子化学研究所）
チェロ：富岡秀雄（愛知工業大学）
そして、宴もおわりに近づいた頃に、司会の方から我々の紹介と共に、次のソロのアナウンスがされ、参加者の盛大な拍手喝采の中、タキシードに身を包んだ堂々たる体躯のRoth先生が、鮮やかな緑色のドレスを纏った吉田さんと登場
し、次のドイツ歌曲とオペラのアリア３曲が朗々と唄われました。
（１） F. Schubertの"Die Winterreise"から" Lindenbaum"
（２） R. Wagnerの"Die Meistersinger von Nuernberg"から"Als
Eva aus dem Paradies von Gott dem Herrn verstossen"
（３） A. Loertzing の"Der Waffenschmid"から"Auch ich war ein Juengling im lockigen Haar "
独唱：Heinz Roth（Rutgers University, USA）
ピアノ伴奏：吉田 桂子（大阪音楽大学）
皆さん超多忙の方々ばかりで、十分な練習時間もとれず、おまけにRoth先生と ピアノの吉田さんとのリハーサルは前日だけという綱渡りでしたが、終わりよければ全て良し、となり、喜んでおります。
前半のカルテットは”ランパル演奏のＣＤかと思った”という声から、”いつ舞台で演奏するのかと待っていたけど、いつ演奏したの”という声まで様々でした。後半のソロはoverwhelmingでした。願わくば、もう少し静かにして頂ければと思いましたが．．． お酒も入った４００名近い人がいては致し方ないですね。しかし、総体的には、多くの皆様に楽しんで頂けたよう、大成功だったと思っています。